借り入れ時の予備知識として印紙税の意味を知っておこう
税金というものは国を運営する大切な資金であり、なくてはならないものです。私たちは国民のひとりとして生きていく上で他の人たちと多くのモノを共有しあったり支え合ったりしています。道路や橋などの交通設備、図書館や運動場などの公共施設、義務教育の費用、年金の費用など、私たちの生活に必要な多くのことに税金は使われています。
税金の歴史はとても古く日本では飛鳥時代にまでさかのぼり大宝律令によって初めて税金の基礎が誕生しました。当時は現在のようにお金ではなく、米や労働や絹などのモノで税金を収めていました。いつの時代も庶民は負担のかかりすぎる税金により苦しめられ、米を年貢として収めていた頃はたびたび農民の一揆が起こりました。
そして現在では一口に税金と言っても、実にさまざまな種類に別れています。その中でも私たちにとって一番身近なのが毎日買い物をするたびに取られる消費税でしょう。
一番国民にとって身近な税金であるがために増税には慎重にならなくてはなりませんが、これから先さらに8%そして10%まで引き上げられる予定です。なぜこのように増税されるかと言いますと国の運営にはとにかくお金がかかります。
国の運営の指揮を取る政府は何とかしてこの資金源を増やすために、やむを得ず色んな項目の税金を作ったり増税をして対処してきました。税金の徴収の仕方に苦労しているのは日本だけではなく世界中どの国でも同じことであり「印紙税」もそんな中から誕生しました。
印紙税という税金を初めて作ったのはオランダです。1624年、当時のオランダはスペインとの長きにわたる戦争で財政がピンチに陥っていました。そこで新たな税金を作って資金を確保しようと思うのは現在と同じことです。こうして税務の職に就いているヨハネス・ファン・デン・ブルグという人物が初めて印紙税を誕生させました。
新しく税金を作るというのはいつの時代でも難しいことであり、重い税金だと感じると、日本であった一揆のような反乱が過去どの国でも起こっていました。しかし印紙税いうのは、とくべつ重い税金だと感じることが薄く、人々から広く浅く徴収できる税金のため世界中の国に広まっていきました。
印紙税が具体的にどういうものかといいますと、経済の取引などによって契約書や領収書などの文書を作成した場合に課せられる税金です。会社などで経理をしていると消費税の次に身近に感じるのがこの印紙税ではないでしょうか。
いっぽうで一般の人にとっては普通に生活してる中で契約書や領収書などの文書を作成する機会はあまりないですから印紙なんて見たこともないという方もおられるでしょう。
しかしカードローンを利用する場合はどうでしょうか?
もちろんお金の貸し借りにも契約時に文書を作成しますので印紙を貼る義務が発生します。支払っている覚えがないという方は、ローン会社の方が印紙税を収めていると思われます。
もともと基本、印紙税を払うのは貸し付けをした方なのか、借り入れをした方なのかは厳密には決められていません。ですが「文書を作成した側」という観点から見れば、貸し付けをしているローン会社の方が印紙税を支払う義務があると思います。
しかしこれはローン会社それぞれ違いますので一概にすべてそうだとは言えないようです。借り入れ金が50万円以下でしたら印紙代も400円程度なのですが、もしも1円も無駄に負担したくないという方は申し込みの際に確認されることをオススメします。