あなたの家計は大丈夫?借金は年収とのバランスを保つことが大事
「婚約指輪は月収の3倍が目安です」とか「家賃は月収の3分の1までが理想的」とか「サラ金からの融資は年収の3分の1まで」とか、なにかと「比率」で基準を示されるケースがありますが、家計を見るとき、特に収入と支出、収入に対する借金のバランスなどは一概に「比率」では考えられない部分があります。
年収300万円の人にとって、3分の1というのは100万円です。残りは200万円ということになりますよね。年収が600万円の人にとって、3分の1というのは200万円です。残りは400万円。単純に比率で表したとき、実際の金額にはこのように大きな隔たりが生まれることになるわけです。
これをシンプルな家計で見たときにどうなるか。年収を240万円としたとき、月収は20万円になります(ボーナスなし、単純に12分割)。その20万円で家賃が3分の1だとすると、6万7千円ほど。残り13万円ちょっとということになります。では、倍の月収40万円の世帯では家賃が3分の1だとすると、13万円ほど。残りは27万円ほどになります。
今、家賃で示しましたが、いかがでしょうか。比率で表すと、金額(収入)が大きい人ほど、ほかの事に使えるお金は増え、金額が小さい人ほど、残りは僅かなものになってしまいます。
これは借金の世界でも同じことが言えます。毎月の返済を収入の何%にするか、という考え方は、収入が低くなればなるほど、通用しなくなる計算方法だということになります。もし、借り入れをするときに月々いくら返すかを計算するときは、「比率」ではなく実際に即した「金額」での計算をすることを強くおすすめします。その方が、計算も楽なんですけどね(笑)