年金だけの収入で借り入れの審査は通るの?

2010年に施行された総量規制という制度をご存知でしょうか?これは年収の3分の1以上の収入は借り入れすることができないという規則です。つまり専業主婦の方や学生などパートやアルバイトもいっさいしていない無収入の方は借り入れが全くできなくなってしまいました。

では年金受給者はどうでしょうか?年金が収入と見なされば借り入れはできますがこれは各カードローン会社によって対応が違うようです。

◆カードローン会社によっては年金のみの収入でもOK
少ないですが探せば年金の収入だけでも借り入れをさせてくれるカードローン会社はあります。カードローンは大きく分けて、銀行カードローンと消費者金融カードローンがあるのですが、どちらかに迷ったら銀行カードローンの方を選びましょう。理由は消費者金融のカードローンよりも銀行カードローンの方が低金利だからです。

しかしここで重大な注意点があります。それはカードローンの審査には収入に加えて、年齢制限があるということです。

◆年齢制限は銀行が低めで消費者金融は高め
年金のみの収入で審査が通っても年齢制限でひっかかってしまえば意味がありません。各銀行、消費者金融会社によって年齢制限は異なりますが一般的に銀行は低めで消費者金融会社の方が高めの設定となっています。

銀行系が平均60才~66才で消費者金融が平均65才~69才までとなっています。ですから年齢制限が高めの消費者金融会社しか選択の余地がなくなる方も多いでしょう。実際に借り入れをすることができても年齢制限が過ぎた70才からは新規の借り入れは断られますし、追加の融資もできなくなります。

そして何よりも消費者金融会社は最高金利が高いところで18%もあります。銀行はそれに比べて高くても14.8%の低金利です。探せば銀行系でも69才までの年齢制限のところがあるかもしれませんので、借り入れをする前には事前によく調べてからにしましょう。

◆借り入れできても安易に利用しない
年齢制限もパスし、年金の収入だけで借り入れができるカードローン会社を見つけたとしても決して安易に利用することはオススメいたしません。年金だけの収入で借り入れできるカードローン会社が少ないということは、つまり一社の返済に困ってしまうと、他を探しても借りるところがなくなってしまい立ち往生してしまう可能性があります。

こうならないためにも借り入れ金額は毎月の年金から生活費を引いた上で、かなりの余裕があると見込める分だけにしましょう。

◆銀行の総合口座の自動融資を利用する
カードローンだけがお金を借りれる方法ではありません。銀行の総合口座にはたいてい定期預金を積み立てしている場合に利用できる自動融資が付属してあります。自分の定期預金を担保にして、預けている金額の約90%までの金額を借り入れすることができます。

カードローンの高金利とは比べものにならないくらいの低金利ですし、また万が一返せれなくても定期預金を解約して返済に回せばいいので借金が膨らむことはありません。カードローンを利用する前に安全な借り入れ手段として検討してみて下さい。

生きていればさまざまなトラブルがあります。いざという時にどうしても即日でお金を工面しなければならない時もあるでしょう。そのような時に即日で何十万もの大金を融資してくれるカードローンはとても重宝します。しかしそのような緊急の時以外では基本、カードローンには手を出さないのが無難でしょう。

借り入れをする前にもう一度、今の生活水準を見直してみて下さい。年金だけの生活になれば生活水準もそれなりに低くすることを忘れてはいけません。

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