融資?借金?言葉ひとつでイメージがガラッと変わるのはなぜ?

同じ意味合いでも言葉が違うとイメージも変化するものです。「融資を受ける」と「借金をする」はどちらも「お金を借りる」ということですが、「融資を受ける」といった方がスマートなお金の借り方、「借金をする」というと何かお金に困った貧乏そうなイメージを受けませんか?

個人に対して融資をしてくれる企業によっても、安心感やイメージの良し悪しがあります。同じフリーローンというジャンルでも、「銀行から融資を受ける」のと、「サラ金から借金をする」というのでは、全然イメージが違ってきますよね?サラ金という言葉に対して良くないイメージを持っているのは、かつての脅しや乱暴な言葉を駆使した、行き過ぎた取立て行為の印象や、それらを題材にした漫画や小説などの作品が大きく影響しています。実際、当のサラ金業界自体が、「我々のことをサラ金と呼ぶのはやめて欲しい」と言ったくらいですから、いかにイメージを損ねているのかがうかがい知れます。

しかし、実際はどうなのかといえば、きちんと契約を守っていれば、銀行もサラ金も「困ったときにお金を貸してくれる会社」なわけです。サラ金業界が自分で蒔いたタネとはいえ、そうでもしなければ約束を平気で破っていた利用者側のモラルにも大きな問題があったということは忘れてはいけません。

お金に関するイメージでもうひとつ挙げられるのが、一昔前に言われていた「いつもニコニコ現金払い」という言葉。カードなどを利用せず、現金一括ですべての取引きをしていれば、何の問題もないし、一番スッキリするというニュアンスですが、今の時代でそれがベストかといえば、ちょっと違う気がします。

確かに、すべて現金で支払うことは、後腐れなくひとつひとつの取引きを終わらせることができますが、反面、カードをりようすることで得られる様々な特典を放棄することでもあるわけです。ここでいうカードというのは、「クレジットカード」。使えば使うほど、ポイントや特典を受けることができ、しかも決済は1回払いからOKなわけです。あえてイメージをつけるとすれば、「今時、まだ現金払いにこだわってるの?もったいない!」といったところでしょうか。

時代の流れや言葉の使われ方で、良くも悪くもなる「イメージ」。お金に関することは、特に敏感で、過剰に反応してしまうものかもしれません。しかし、正しく使うことができれば、そのイメージはいい事尽くめになるかもしれません。

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