多重に借金をしてその場を乗り切ろうとしている人に想像してほしい事

ちょっとしたきっかけで、借金生活に陥ってしまうのが、今の世の中です。まずは、想像してみてください。借金を返済するためにまた新たな借金をする。それが多く重なってしまうことを『多重債務』と呼びますが、そうなると毎日毎日、「どうやって返済するお金を作ろうか…」ということばかりを考えるようになります。寝ているとき以外は常にお金のことを考える日々。何が楽しくて生きているのかもわからなくなりそうになってきます。そうなる前にやって欲しいことがあります。ちょっと面倒でも、後々困ることを考えれば大した難しいことではありません。

○多重債務になるのは「収入と支出のバランス」が崩れているから
そもそも多重債務になる仕組みは、「収入<支出」の家計状態になっていることがすべてです。もし逆であれば、借金しなくてもお金が余るわけですから、すべてはそこを見直すということになります。

○簡単な分類で支出の内訳を把握する
家計簿をつけているご家庭では簡単なことかも知れませんが、その習慣がないご家庭は毎月出たとこ勝負な家計のやりくりになっている可能性が非常に高く、どこにどれだけお金を使っているかさえ判断できないことがあります。まずは、支出がどのジャンルでそれだけ使われているのかを掴むことが大切です。

○把握した支出から、削れるものに順番をつける
例えば食費。食べずに捨ててしまう野菜や残してしまうご飯などはありませんか?例えば電気代。ムダに玄関の電気や誰もいない部屋の電気がつけっぱなしになってはいませんか?例えば交際費。ママ友とか会社の付き合いなどでランチや宴会などもあるのでしょうが、それは収入に余裕があるときにすべきことだと考えられませんか?その他にも、削れるところは意外と沢山あります。日々の生活状況と分類別の支出額を見ながら、どの順番でどこを削れば「収入=支出」「収入>支出」になれるかをじっくり検討しましょう。

○金利の低いおまとめローンで返済額を抑えたり、債務整理で利息をゼロにする方法も
借入れが多重になっているということは、各社で利息もバラバラになっていると考えられます。これらをひとつにまとめて利息の一番有利なところで借りかえる。そうすることで月々の負担を減らすことも可能です。また、弁護士や司法書士などの専門家に依頼して、債務整理をする方法もあります。自己破産だけでなく、利息をゼロにして、元本だけを返済し続けるといった任意整理の方法もありますから、支出を削ってもどうにもならないという場合にはこれらの手段に踏み切る覚悟も必要です。

閉じる