義理人情か便利さか!?来店不要でお金を借りれることを考える
21世紀に入って十数年。目まぐるしいスピードでいろいろなものが進化をしました。特にインターネットの普及によって、様々な手続きを自宅にいながら済ませることができるようになったのは、20世紀、昭和の時代には考えられなかった世の中です。
お金を借りるのも、かつては証明書類を揃えてから空き時間を見計らってサラ金の店舗へ出かけ、窓口でいろいろと質問や相談をしながら審査を待つ…。入社試験の面接のような緊張感とでも言えば、少しはそのドキドキした気持ちは伝わるでしょうか。それも今は少数派となり、申込みから融資の完了までのすべてが来店不要というローン商品が多くて、支持される利用方法になりました。対面での申込みでは、その人柄やお金の使いみちなども審査基準にすることがあり、画一的な基準だけではない、義理人情的な要素もありました。
今、インターネットでの申込みで数秒~数分で仮審査の結果を知ることができるのは、プログラミングされた基準に申込み内容がクリアしているかどうかを機械的に判断することができるようになったおかげです。そこから先の本審査においても、各社ごとのものさしでクリアするかしないかでスピーディーな結果を導くことができています。これは借りる側にとって非常にありがたいシステムであると同時に、人柄や人情で信用するといった、人間的な面を排除したものであるとも考えられるのが寂しさを感じるところです。
今、融資において信用をされるには、延滞や破産などの事故を起こさないこと、長く同じ会社に勤めているかといった数字上のデータが重要視されています。中小の消費者金融には、義理人情を大切にしているところもまだまだありますが、時代の流れでそれらが衰退していくのはちょっと寂しい気がします。